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特集【夏こそウールの手織りじゅうたんvol.5】お手入れ簡単なウールじゅうたん

全7回に分けてご紹介する【夏こそウールの手織りじゅうたん】の5回目です。
今回は、ウールじゅうたんは「なぜお手入れが楽なのか?」についてです。

じゅうたんは人が集まる場所に敷くことが多いので、汚れが目につく場所でもあります。
そこで、本日は「お手入れが楽な理由」と「お手入れの仕方」についてご紹介致します。

青空の下干しているアートギャッベの様子

目次

  • お手入れが楽な理由
    • ウールは汚れがつきづらい素材
    • 天然素材のウールは静電気が起きづらく、掃除機掛けが楽
    • じゅうたんの目が詰まっているため、中までゴミが入りづらい
  • 普段のお手入れの仕方
  • 夏や梅雨に気になる湿気の対処法
    • 小さいサイズは日陰干しもおすすめ
    • 半分ずつめくって裏面にも風を通す
    • 表面を拭く
  • まとめ

お手入れが楽な理由

◆ウールは汚れがつきづらい素材

ウールの断面図

ウールの構造は、人間の髪の毛の表面とよく似ています。
このキューティクルのようなうろこ状の表面がコーティングの働きをしてくれるため、汚れも染み込みにくく、落としやすい素材なのです。

さらに、アートギャッベで使用している羊毛は「ラノリン」という脂分が多く含まれていることも理由の一つです。
なぜなら1日の寒暖差が30℃にもなる高地で放牧されている羊だからこそ、過酷な環境から身を守るために脂分が多いのです。

脂分が豊富だからこそ、アートギャッベは汚れが染みにくくなります。

◆天然素材のウールは静電気が起きづらく、掃除機掛けが楽

化学繊維は掃除機掛けでも静電気が起きることがあります。
静電気が起きやすいと、絨毯の上にのった埃をキャッチしたまま離しにくくになります。
掃除機掛けをしても、埃が取りづらい状態になるなんて、せっかくお手入れをしているのに悲しいですよね。

天然素材のウールは、化学繊維に比べると静電気が起きにくい素材です。
そのため、掃除機掛けでも埃が取りやすく、お手入れが楽になるのです。

◆じゅうたんの目が詰まっているので、中までゴミが入りづらい

毛足があるじゅうたんはふかふかで気持ちが良いのですが、ゴミが中まで入り込んでしまうところも困りごとの一つ。
しかし、アートギャッベは織りの密度が高く、目が詰まっているため毛足の奥までゴミが入りにくいのです。

こちらの写真をご覧ください。

目が詰まっている絨毯の様子

織り機で絨毯を織っているところを横から撮影しています。
経糸に羊毛を結んで切る…を繰り返しながら織り上げますが、目が詰まっているのがよく分かりますよね。
そのため、埃や髪の毛は絨毯の上に乗り、表面でキャッチしてくれるので掃除機掛けで吸い取りやすくなります。

また、目が詰まっていると、絨毯をダニや虫が発生しにくい環境にしてくれます。

ダニや虫が好む餌は皮脂や古くなった角質などの有機物です。
これは生活していく中で、落とさないようにするのは難しいですよね。
絨毯の中に餌が入り込みやすいと、掃除機掛けでは取りにくくなりますので、毛足の中までゴミが入り込みにくい、目が詰まった絨毯をお選びいただくことがおすすめです。

 

普段のお手入れの仕方

次は普段のお手入れの仕方についてご紹介致します。

絨毯の表面がゴミをキャッチしてくれている様子

普段のお手入れは簡単で、日常の掃除機掛けで大丈夫。なぜなら、「お手入れが楽な理由」でもお伝えした、絨毯の目が詰まっているためゴミが表面で留まっているからです。

ポイントとしては、毛の流れに沿って掃除機を掛けていただくことです。
手織り絨毯なので毛の向きがあります。
流れに逆らってゴシゴシ掃除機を掛けると、毯の繊維を痛めることもあるのでおすすめはしません。逆らった場合は、毛の流れを戻してあげてください。

※掃除機の種類について
強力なパワーの掃除機や回転ブラシは、絨毯の毛を痛める恐れがあります。
回転機能を止めて掃除機掛けをしてください。もし機能を止められない場合は、ヘッドをお布団用のタイプにしていただくか、パワーを「弱」など弱くして押し付けずに軽く掃除機掛けをしましょう。

ロボット掃除機の場合は、微細なホコリを感知するセンサーに絨毯の毛が反応し、上をグルグル回ったままになることがあるようです。
そのような時は、タイマー設定をしておくか、絨毯を半分めくった状態にしてロボット掃除機が乗り上げないようにするといいですね。

◆飲み物をこぼした場合

「あ!こぼしちゃった!」と慌てると思いますが、ご安心ください。脂分が豊富なウールだからこそ、汚れは染み込みにくいです。

①こぼしたところをティッシュや乾いた布で水分を拭き取る。
②タオルで水拭きをする。
③乾いたタオルで乾拭きをする。(ここで水分が残らないように吹いてください)
④自然乾燥させる。

以上です。こちらの動画は実際にコーヒーをこぼしたところをお手入れしているので、ぜひご覧ください!

※匂いや色が残りやすいものをこぼしてしまった場合
衣類のウール用洗剤や、おしゃれ着洗いの洗剤などを水で薄めたもので水拭きをしてください。
(食器用洗剤は必要以上に毛の脂分をとってしまう恐れがあるので、ご使用はお控えください)

ウール用洗剤で拭いた後は、洗剤が絨毯に残らないように水拭きと乾拭きをしてくださいね。

 

夏や梅雨に気になる湿気の対処法

梅雨による湿気や、日差しが強く暑い日が多くなってきましら、じゅうたんもさっぱりさせたいですよね。
おすすめの対処法をご紹介致します。

◆小さいサイズは日陰干しで湿気を逃がす

小さいサイズであれば、絨毯の裏面を表にして日陰干しがおすすめです。
裏面から湿気が逃げてくれます。日光にあてるのも短時間であれば大丈夫です。

◆半分ずつめくって裏面にも風を通す

絨毯を敷いたまま半分めくっている様子

大きいラグサイズは干すのは難しいので、敷いたままで半分めくって湿気を逃がしましょう。
次の日はもう半分をめくってあげてください。

めくったついでにじゅうたんの裏面や、床も掃除機掛けをするとより良いです。
裏地がないじゅうたんなので、目に見えない細かなハウスダストを毛足を通して絨毯の裏面に押さえつけてくれています。

◆表面を水拭きしてさっぱりさせる

汚れが染み込みにくいウールですが、汗ばむ季節などは気分的にもさっぱりさせたい方も多いと思います。
そんな時は、硬く絞ったタオルで、毛の流れに沿って水拭きをしていただくと、より一層心地よくお使いいただけます。

回数も半年に1回や季節ごと3~4か月に1回程度される方が多いようです。

まとめ

playlist_add_check お手入れ簡単なウールじゅうたんのまとめ

まとめチェックアイコン汚れがつきづらく、静電気が起きにくいウールはお手入れが楽
まとめチェックアイコンアートギャッベの普段のお手入れは、掃除機掛けで大丈夫
まとめチェックアイコン梅雨の時期などは、換気やじゅうたんをめくって湿気を逃がしましょう

 

次回は特集【夏こそウールの手織りじゅうたん vol.6】ウールじゅうたんの色選び、についてお伝えさせていただきます。
お楽しみに!

 

特集【夏こそウールの手織りじゅうたん vol.4】なぜ夏にウールがいいの?②触り心地の秘密

【夏こそウールの手織りじゅうたん】4回目になります。
今回ご紹介するのは、ウールじゅうたんが夏でも心地よい肌触りの理由についてご紹介させていただきます。

目次

    •  どんな「羊毛」を使っている?
    •  心地よさの秘密は丁寧な作業
    • まとめ

どんな「羊毛」を使っている?

アートギャッベに使われているのは羊の毛です。
これは「羊毛」(ようもう)と言われています。
羊毛の中でも「厳選された上質な羊毛」を使用しております。

高地の羊

羊は、年に2回毛を刈り取ります。
春に刈るのが「冬毛」。秋に刈るのが「夏毛」になります。
アートギャッベでは春に刈り取った毛=「冬毛」を使用しています。

「冬毛」は、0℃以下の厳しい冬を乗り越えるために保温性が高く、キメが細かく滑らかな肌触りをしているのが特徴で、「夏毛」に比べて匂いも少ないのです。
「夏毛」は、夏の強い日射しでダメージを受け毛質もゴワッとしており、40℃以上の気温で汗をかき臭いも染みつき、特有の獣臭もします。

さらに羊の品種も上質さに関係してきます。
高地に育つ羊は、平地に育つ羊よりも毛質が直毛でコシがあるため、踏むと弾力があり足触りもいいのです。

「羊毛」と一言で言うと大きな違いは無さそうに感じますが、いつ刈り取った毛なのか、どんな羊の毛を使用するのかでも大きな違いが出てくるのです。
アートギャッベには、高地で育った羊の「冬毛」から更に厳選されたものが使われているのです。

 

心地よさの秘密は丁寧な手作業

厳選された上質な羊毛を、次は、人の手で丁寧に長い時間をかけてアートギャッベに織り上げられます。

数多くの工程を経てじゅうたんは出来上がりますが、どれも人の手で行われます。
糸を紡ぐのも機械ではありません。たっぷりと脂分のある糸は手作業でないと紡ぐことができません。
機械ではすぐに絡まってしまうからです。

次は「染色」(羊毛に色を入れていく工程)です。

伝統的な草木染め

アートギャッベに使われるのは草木染の羊毛です。
染色は写真のような大きな釜でグツグツと何時間も煮込んで、色を入れて行くというとても大変な工程です。
分量として1kgの羊毛を染めるのに対して、1kgの染料が必要となります。
それ以上の比率の染料を使っても1度では深い色には染まりません。

深い色を染め上げて行くのには、染めては乾燥させ、また染めて、何十時間と掛かるのです。

一般的に羊毛を染色する際は、油分を落としてから色を入れていきます。
なぜなら脂分があると染まりにくいからです。
アートギャッベでは保湿成分でもある「ラノリン」という脂分はそのまま残して染めていきます。

脂分を抜いてしまうと、染色しやすくなり工程としては短時間で簡単になりますが、じゅうたんが出来上がった際の肌触りは、キューティクルが無く痛みもあり良いとは言えません。
大事なラノリンがしっかりと残っている事で、アートギャッベはしっとりとして夏場でもサラッとした肌触りになるのです。

こうして出来上がった糸を使って「織り上げて」いきます。

アートギャッベ 織り子さんが追っている様子

女性の方がひと結び、ひと結びと丁寧に、力強く織り上げていきます。
写真のようなじゅうたんの大きなサイズであれば3人掛かりで織って行くのですが、それでも1枚を織り上げるのには半年以上の時間が掛かります。

一列結ぶと横糸で締め、また結ぶ。
この作業を密に詰め隙間なく繰り返し行います。
そうして織り上がったじゅうたんは、足で踏んだ時、座った時に底つき感を感じないので気持ち良くお使いいただく事が出来ます。
心地よさの秘密は人の手による丁寧な作業にあるのです。

いかがでしたでしょうか?

私たちもご案内の際には「1年中気持ち良くお使いいただけます」「特に夏はサラッと気持ちいいです」とお伝えさせていただいておりますが、百聞は一見に如かず。
是非お店で体感・実感して頂きたいですね。

 

まとめ

playlist_add_check 夏こそウールじゅうたんの理由

まとめチェックアイコン厳選された上質な羊毛だけを使っている
まとめチェックアイコン丁寧な手作業だからこそ、素材を生かした素晴らしい仕上がりになる

次回は、特集【夏こそウールの手織りじゅうたん vol.5】お手入れ簡単なウールじゅうたん、についてお伝えさせていただきます。

是非チェックしてみてください♪

特集【夏こそウールの手織りじゅうたんvol.3】なぜ夏にウールが良いの?①調湿効果の秘密

全7回に分けてご紹介する 特集【夏こそウールの手織りじゅうたん】の3回目です。
今回は、ウールの特徴である調湿作用についてご紹介していきたいと思います。

目次

  •  自然素材ウールの調湿効果
  •  アートギャッベの羊毛の優れている理由
  •  なぜ夏にウールが良いの?まとめ

自然素材ウールの調湿効果とは?

【夏こそウールの手織りじゅうたんvol.2】ウール素材のメリットでもお伝えしましたが、ウール繊維には調湿効果があります。

アートギャッベの上で遊ぶ子どもたち

調湿効果と聞いても分からない!という方も多いと思いますので、簡潔にご紹介致します。

一言でいえば、湿度を調節する機能のこと。
加湿器や除湿器のように機械で強制的に調整するわけではなく、ウールが呼吸をすることによって効果が得られます。

湿地帯

つまり、夏の湿度が高い時期は湿気を吸い、乾いた空気に変換し外に吐き出します。
冬の乾燥した時期は、湿気が少ないため自らの湿気を外に吐き出し、乾いた空気を吸い込んでいきます。

周囲の湿度が高い時には水分を取り入れ、乾燥しているときには内部の水分を空気中に放出します。

この機能により周囲の湿潤度を調整し、環境を和らげる効果が調湿効果です。

湿度が高い日本での心地よい生活には、湿気対策は欠かせません。

日本の住宅は高気密高断熱で高性能の住宅が多く、
その反面湿気がたまりやすく乾燥もしやすいので湿度を調節することがとても重要になってきます。

アートギャッベの上で遊ぶ親子

かといっても、一日中家の中にいられるわけでもないですし、忙しい人も多いのでこまめに換気をして空気を入れ替えるということも難しいですよね。

そんな時に一役買ってくれるのが、ウールのじゅうたんなんです。

羊

 

アートギャッベでも使われている羊毛には、湿度を60%に保とうとしてくれる性質があるんです。

室内で快適な湿度は40%~60%と言われています。

40%以下になると目や肌、のどに乾燥を感じるだけではなくインフルエンザウイルスが活動しやすくなります。

また60%以上になるとカビやダニが発生するようになります。

ちょうどいい湿度に保ってくれるじゅうたん、それがウールのじゅうたんです。

 

アートギャッベの羊毛が優れている理由

アートギャッベに使われている羊の毛は、標高2,000~3,000mもあるところで遊牧している羊の毛を使用しています。

高地の羊

高地では一日の寒暖差が激しく、日中は40℃まで気温が上がり、夜には10℃まで下がります。

最近の新潟の気温で考えると最高気温が26℃、夜には-6℃ということになります。

汗ばむ日中から、ダウンを羽織っても寒いと感じる気温まで下がるなんて、想像を絶する気温差です。

そのような過酷な環境で培われた調湿効果は、とても優秀でまさに「自然の恵み」です。そんな想いでギャッベを見ていると、「ずっと大切にしたいな」と、より愛着が増してきませんか。

寒暖差の激しい高山で育った羊の毛で織られたアートギャッベなので、夏も湿気をため込まず、部屋の環境を整えてくれるということです。

3位 夏のひととき

だから夏もさらっとしていて気持ちがいい!!

 

まとめ

playlist_add_check 調湿効果の秘密

まとめチェックアイコン調湿効果とは湿潤度を調整し環境を和らげる効果(日本の住宅には必要不可欠)
まとめチェックアイコンアートギャッベに使われる羊毛は厳しい環境下耐え抜くことができる羊毛界の優等生
まとめチェックアイコン夏こそ気持ちがいいアートギャッベ

今回は、羊を褒めたたえる回でした。

次回vol.4では、夏でも心地良い肌触り生まれる理由とは?についてお伝えさせていただきます。

是非チェックしてみてください♪