冬にお洋服でも活躍するウール素材。
私達ボー・デコールは天然ウールで織り上げるじゅうたんを、25年以上前からご紹介しています。
様々な繊維がある中で、なぜウールなのか?
様々な理由がありますが、今日は羊毛じゅうたんの温かさについて触れたいと思います。
目次
なぜ羊毛じゅうたんは温かいのか?
羊毛はそもそも熱伝導率が低い繊維です。
ではそもそも熱伝導率が低い素材・高い素材はどのようなものがあるでしょうか。
熱伝導率が高い素材の例として、金属があります。
逆に熱伝導率が低い素材として、木材があります。

皆さん少し想像してみてください。
ガスコンロに数秒あてた金属を素手で触ると、熱すぎて火傷をしてしまいます。
一方、同じガスコンロに数秒あてた木は焦げはするかもしれませんが、金属と同様に火傷をするくらい熱くなるでしょうか。
答えは、同様に火傷をするくらい熱くなりません。
これが熱伝導率になります。
木材と同様、羊毛も熱伝導率が低いため身体の体温がじゅうたんに奪われにくく、ぬくもりが保たれるのです。

天然の断熱材と呼ばれる所以は?
羊毛繊維はクリンプという縮れがあり、その間にたくさんの空気層を含みます。
この空気が存在することによって、外気の冷たさを伝えにくくし、床からの冷えなどを遮断してくれます。

この空気層に暖気が含まれれば温かさが保持され、逆に冷気が含まれれば冷たさが保持されるということ。
そのため、エアコンの冷気・暖気も保持してくれやすく、光熱費の削減にも繋がるのです。
一年中快適な理由は?
これを語るのに、一番重要なのが『湿度調整をしてくれる』ということ。

羊毛は、生き物のように常に呼吸をしています。その際に、羊毛にとって一番過ごしやすい環境に整えるため、人間も心地よい環境を作り上げてくれるんです。
季節で例えると夏場は非常に湿気が多い季節です。
羊毛は、その湿気を吸い乾いた空気に替えて吐いてくれます。
湿気が少なくなるということは、その分気温を調整してくれるということ。

逆に冬場はどうでしょう?
乾いた空気を吸って、湿気を吐いてくれます。
だから羊毛じゅうたんを敷いたお部屋の中は、一定の温度を保とうとしてくれるため快適な空間へ変えてくれ年中快適となるのです。
まとめ
・羊毛は熱伝導率が低い繊維
・クリンプという縮れがあり、その間にたくさんの空気層を含み
・湿度調整をしてくれるため、お部屋の中を年中快適にしてくれる
いかがでしたでしょうか。ボー・デコールがある新潟も冬本番で、随分寒くなってきました。
アートギャッベやハグみじゅうたんのように、上質な羊毛を使ったじゅうたんは、特に重宝致しますので是非一度手に取ってみてくださいね!