HOME  BLOG

年末年始 営業のご案内

2024-2025年 年末年始 営業のご案内

いつもボー・デコールをご愛顧いただき、心より感謝いたします。
年末年始の営業について、ご案内させていただきます。

12/30(月) 通常営業
12/31(火) お休み
1/1(水)  お休み
1/2(木)  短縮営業(11:00-17:00)
1/3(金)  短縮営業(11:00-17:00)
1/4(土)  通常営業(10:30-18:00)

今年も、沢山のお客様と出逢い支えていただいた一年になりました。

来年も、スタッフ一同皆様の暮らしのお役に立てるよう努めてまいります。

年始は1/2より営業しておりますので、普段はご来店が難しい県外の方もどうぞお待ちしております。

今年もあと1週間となりました。
寒い日が続きますので、いつでもふかふかで心地よい絨毯に癒されにお越しくださいませ。

お客様の声

アートギャッベギャラリー

【アートギャッベご検討の方必見】手織りじゅうたんにまつわるご質問について

私達ボー・デコールがご紹介をしている手織り絨毯。
ご検討の段階で、様々なご質問や不安点をお聞きします。

これから数十年生活を共にしようと思う絨毯ですので、失敗したくないというお気持ち、良く分かります。

本日は、ご質問いただいた中で特に多かった内容について、ご参考にしていただける内容をお伝えさせていただきます。

目次

お客様の声①お手入れが難しそう

こちらは特に多くいただく内容です。

お使いになられる中で汚れがついてしまうのは当たり前のことですが、出来るだけ清潔に使っていきたいという思いからのご質問ですね。

ボー・デコールがご紹介しているアートギャッベやハグみじゅうたんは、実はお手入れがすごく簡単です!

なぜ簡単なのか?その「秘密」をお伝えいたします。

 

◎汚れがつきにくい素材:ウール

アートギャッベ・ハグみじゅうたんは共にウールを使って織り上げています。

ウールの構造は、人間の髪の毛とよく似ていて、キューティクルのようなうろこ状の表面がコーティングの働きをしてくれるため、汚れも染み込みにくく落としやすい素材となります

人間の、健康で美しい髪をイメージしていただくと分かりやすいのではないでしょうか。

加えて、使用している羊毛には「ラノリン」という脂分が多く含まれていることも理由の一つです。

生産地の1日の寒暖差は、昼夜で約30℃にもなると言われています。

そんな過酷な環境である高地で放牧されている羊だからこそ、脂分を多く出し身体を守っています。

そのため、こちらの脂分のおかげで水気をはじき汚れがつきにくくなるのです。
つまり以上のことから、お手入れがとても簡単ということなのです。

 

お客様の声②ダニは大丈夫?

こちらも気にされる方の多いご質問です。

そもそもダニはどのような場所に住み着き、増殖をする生き物でしょうか?

エサ:人間の垢やフケ、食べものなどを好む

環境:高温多湿を好む

住処:湿気が溜まりやすい場所であればどこでも

 

以上の状況であれば、どこでも増殖をしてしまいます。

 

ところが、そもそもアートギャッベやハグみじゅうたんは織り目が緻密で、食べこぼしやチリが絨毯の中まで入り込みにくいことはご存知でしょうか。

織り目の細かさは毛と毛の間が見えないほど。

毛先を指で開かない限り、入っていきません。

そのため、食べこぼしやチリなど表面に乗ったものは、2,3日に1回お掃除機で吸うだけで清潔が保てるのです。

ダニが好む環境を作らないことで、ダニの増殖を簡単に防ぐことが出来ますのでご安心ください。

お客様の声③ボー・デコールのじゅうたんは高そう…

ボー・デコールでは、【永く心地よく安心してご愛用いただける上質なインテリア】をご提案しています。

上質であることで金額も安くはありませんので、もちろんアートギャッベやハグみじゅうたんも、いわゆる一般的なラグに比べると金額は上となります。

それでもお勧めしたい理由があるのです。それが次の3点になります。

◎造りのこだわり

造りのこだわりが、永くお使いいただける耐久性につながります。

アートギャッベとハグみじゅうたんは共に、生産地まで買付や検品に実際に渡航をしています。

目で見て選ぶだけでなく、選定人が自らの手で実際に触れることで、毛の質や柔らかさを瞬時に判断し、自社で制定した品質基準に照らし合わせます。
そうすることで、毛のコシの強さや織りの緻密さを確認することができるのです。

アートギャッベを敷いている様子

こういった取り組みを行うことで、造りのよい安心安全なじゅうたんを皆様へお届けできるのです。

お気に入りの手織り絨毯を、心地よく末永くお使いいただきたいからこそ、妥協がない品質で皆様にご紹介をしています。

100年経つギャッベ

現地で100年使われてきたギャッベ

◎天然染料 草木染めへのこだわり

化学染料が一般的であるギャッベですが、私達の扱うアートギャッベはヴィンテージギャッベ以外ほぼ草木染めで染められています。

化学染料に比べ染め上がるまでに相当な労力がかかるため、金額もそれなりに上がるのですが、草木染だからこそ表現できる色のムラ感や奥深さが感じられます。

草木染

このムラ感は、レザーのお財布や藍染めで染めたジーンズのように味わい深く、経年で色が育っていくものと同じです。

ご自身の生活と共に、育っていく色合いを楽しんでいただきたい。

そのような想いから、私たちは草木染めに拘ったアートギャッベをこれまでも、これからもお伝えをしていきたいと思います。

playlist_add_checkまとめ

 お客様からのご質問①お手入れが難しそう
ウールは汚れがつきにくい素材なのでお手入れがとても簡単です。
 お客様からのご質問②ダニは大丈夫?
ダニが好む環境を作らないことで、ダニの増殖を簡単に防ぐことが出来ます。
 お客様からのご質問③ボー・デコールのじゅうたんは高そう…
金額は安くはありませんがこだわりの理由があります。

 

いかがでしたでしょうか。
手織りじゅうたんにまつわるご質問やご不安に対する参考になりましたでしょうか。

たくさんのじゅうたんを見ることができるこの機会に、是非ご来店いただき、気軽にスタッフにお声がけください。

【年末年始の手織りじゅうたん展」
期間 : 12/21(土)~ 2025/1/13(月祝)
定休日:毎週水曜日 , 12/31(火) , 1/1(水)
時間 : 10:30~18:00
場所 : ボー・デコール新潟店
住所 : 〒956-0031 新潟県新潟市秋葉区新津4462-3

【お問合せ・ご予約はこちら】
①TEL:0250-21-3939
②お問い合わせフォーム

混み合う時間帯もございますので、ゆっくりご覧になりたい方はご予約がおすすめです。

林業研修記 2024秋 ~初めての森~

こんにちは。
いつもボー・デコール新潟店のブログをご覧いただき、ありがとうございます。入社5ヶ月目のスタッフです。
先日、年に二回行っている林業研修に初めて参加してきました!

まだまだ勉強中である私が林業研修で行ったこと、感じたことをお伝えさせていただければと思います。最後までご覧いただけると嬉しいです。

森

ボーデコールは2016年から林業研修として杉の森を育てるお手伝いをさせていただいております。
長年、木の家具をこだわってご紹介しているボー・デコール。
私たちのもとに届く家具に使われている木がどのような過程で育っていくのか、林業研修では学びます。

11月下旬。
雨予報もあり、雪が降るのでは?と心配していましたが、見事に快晴!
肌で感じる空気はひんやり冷たいですが、澄んでいてとっても気持ち良い…。
新鮮な空気に包まれ、何度も深呼吸をしてしまいました。

森

今回も農林公社の方にサポートをしていただきました。
道具の使い方から注意点、森の入り方など、教えていただきます。
ご丁寧にご指導くださり、ありがとうございます。

農林公社の方からご指導いただく様子

まずは準備運動をしっかりと行い、身体を温めます!

準備運動

いよいよ森に入っていきます。
森へ入るには急な斜面、足元も不安定でどこから、どのように入れば良いのか…
迷った結果、先輩スタッフの後をついていきます。

森へ移動中

今回の研修では「枝打ち」「間伐」「熊剥ぎの対策」を行いました。

作業①枝打ち

枝打ちとは木の成長過程で育ちの悪い枝や枯れた枝を、一定の高さまで伐り落とす作業です。
目的は木材を「無節(表面に節がない状態)にする」「真っすぐな木を造る」など、木材の商品価値を高めること。

枝打ちを行うスタッフ

ノコギリを使用して1本1本伐って落としていきます。
まずは先輩スタッフのレクチャーを。
先輩スタッフはみんな林業研修のベテラン!慣れた手つきでびっくりです。

枝打ちのレクチャーを受ける様子
▲枝打ちを教えてもらっています

枝打ち作業にあたっては、幹に傷をつけないように注意しなければなりません。
幹に傷がつくとそこから内側に変色が生じて、材の価値を下げてしまいます。

枝打ちをした木
▲枝打ちした後の様子

作業➁間伐

間伐とは森や林の木を伐り倒し間隔を開ける作業です。

間伐が行われ手入れの行き届いた森は、幹が太く根をしっかりと張った木が育ちます。
また、森林内に光が入り草や低木が育つようになり、さらに土壌の流出を抑えて土砂災害を防止することにも繋がるので、森や林を守り育てるために欠かせない作業です。

せっかく育った木を伐り倒すのは心が痛みますが、これも森や林を守り育てるため。

間伐

上部が折れ、隣の木に寄りかかり成長を妨げてしまっていたこの木を倒していきます。
風などのダメージで折れてしまったのでしょうか。

木

切れ込みをノコギリで入れる様子

切れ込みが入りました
▲木を倒す方向が決まったら、まずは受け口を入れます

間伐
▲ノコギリで伐りやすくするため、木を倒す方向に押します

伐れた木

大きな木はスタッフ総出で!

木を狙った場所に確実に倒すため、ロープを使って引っ張ります。
私たちのいる方向に倒れてこないように、他の木を通して安全に。
絵本の「おおきなかぶ」のひと場面のようですね。

間伐作業

間伐作業

ここまで太い木をノコギリだけで…!
達成感がすごいです!

間伐作業

作業③クマ剝ぎ対策

「クマ剝ぎ」とはクマ(本州だとツキノワグマ)が春~初夏にかけて木の外皮を剝ぎ、木部と外皮の間にある形成層を食べる行動です。外皮を剥がれた部位から木材腐朽菌が侵入すると、木材として利用することができなくなってしまいます。

初めて間近で見たクマの痕跡は迫力があり、圧倒されました。

熊剥ぎ

熊剥ぎ

熊剥ぎ
▲クマ剥ぎされた木

対策①
木の根元に枝打ちや間伐した木を置く。
そうすることでクマが木を剝ぎにくくなり、諦めるそうです。

熊剥ぎ対策

熊剥ぎ対策

対策②
ロープを巻く。
木の成長に合わせて緩んでいく「わな結び」で巻きます。

ロープ巻き

ロープ巻き

私たちが研修を行った森でも、たくさんの木がクマ剝ぎの被害に遭っておりショックを受けましたが、森の奥に進んでいくと無傷の木がまだまだたくさんありました!嬉しい!

ロープ巻き

ロープをクマが届きそうな高さまでしっかり結びます。
どうかこのロープがクマから木を守ってくれますように。まるで、お守りのようですね。

作業中はクマに遭遇しないよう、音やBGMを鳴らしていました。
無事にクマに遭遇することなくも怪我もなく研修を終えることができ、一安心です。

森で集合写真

今回初めて林業研修に参加させていただき、
私の中の変化の一つとして、まず木材への見方が変わりました。
私はボー・デコールに入社するまで、木は勝手に育つものだと考えており、ここまで人の手を加えることが必要だとは知りませんでした。
何気なく使っていた木のテーブルや椅子が、私のもとにやってくるまでたくさんの人に守られていたこと。厳しい自然の中で強く、たくましく生きていたこと。それを知り、今までにはなかった新たな愛着が湧き、そのような素晴らしい家具に囲まれていることを誇りに思いました。そして、それを長く大切に使っていくことが森と共に生きることに繋がるのだと強く感じます。

森

森
▲ムラサキシキブが可愛い実をつけていました

森

この貴重な体験を活かし、これからお店を通して木材の魅力をお伝えできるように励んでいきたい、そう思った林業研修でした。
素晴らしい自然が身近にあることへの感謝を忘れずに日々過ごしていきます。

次の研修は半年後。森がどのように変化をしているのか、今から楽しみです。