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スタッフ体験記:織り子さんたちのこと

只今開催中の秋の手織りじゅうたん展。
明日10/15(日)の最終日まで残りわずかとなってきました。

今回は1週間前に新潟に来て、イベントを盛り上げてくださった織り子さんのお話をいたします。

 

目次

 

5年ぶりに新潟に来られた織り子さんたち。
ギャッベを織る様子に、初めて織り子さんに会うスタッフたちは、もう興味津々。
聞きたいことも山ほどあり、沢山質問をしました。

そこで今回は、イベントでの織り子さん達の様子やお聞きした貴重な話をお伝えいたします。

ギャッベを織る時について

「えっ、こんなに早いの!!」

初めて見る織りのスピードにお客様もスタッフ達もびっくり。

縦糸に色糸を結びつけ、カッターでカットを繰り返しギャッベを織っていきます。
ですが、まずこの縦糸を取るのが難しい。

織り子さんとギャッベ織り

無数に張り巡らされた縦糸の中から2本取って、そこに色糸を結びつける、カットしたらまた隣の縦糸を取って色糸を結びつける…

何で指がこんがらがらないのだろうか…
織り子さん達の技術に改めて脱帽いたしました。

気になったスタッフは、翻訳アプリを使って織り子さん達に質問します。

スタッフ:「ギャッベを織っていて大変なことはありますか?」「難しいデザインはないですか?」
織り子さん:「難しいデザインも大変なことも特にないよ!」

頭に浮かんだイメージを思うがままにギャッベに落とし込んでいるので、難しいという感覚はあまりないのかもしれません。
楽しい気持ちでギャッベを織る。正に織り子さんらしいお返事ですね。

明るく優しい織り子さんたちについて

織り子さん:「ホショマディー!(ようこそ)」

お客様がいらっしゃると皆さんこうやってお声掛けされます。
織り子さんたちは皆さん明るく、優しくそしておもてなし精神も旺盛。

お客様と写真撮影したり、絨毯めくりをしたりとスタッフのサポートをしてくださいました。

見守り役のパパさん(写真後ろのダンディな男性)は、時々ナッツをプレゼントしてくださいます。

こちらは、先日Instagramでも紹介した、イランの文化やドレスが大好きな奥様とそのご主人。

憧れの衣装に感動の奥様とご主人へ、織り子さんがメッセージ。

織り子さん:「あなた(ご主人)と奥様はとても親切で素敵な方です。お越しいただき本当にありがとうございます。」

織り子さん達の優しさに触れた素敵な時間でした。

そして、ある時はスタッフの誕生日会を開催!

スタッフの誕生日は数日前でしたが、「お祝いしよう、おめでとうございます!」と歌でお祝い。
周りにいるスタッフ、お客様皆が織り子さん達の優しさに感動しました。

お食事事情について

織り子さん:「ホシュマザン(美味しいです)」
一緒にお食事の際はいつもこう仰ってくださいました。

イランは宗教上、豚肉(豚骨ダシなども含む)とアルコールを口にすることが禁止されています。
食事に豚肉が入っていないだろうか…
今まで気にしたことがなかった分、食事選びには苦労しましたが、美味しいですとの言葉に安心。

特に気に入ってくださったのが、チキンや牛肉のステーキ。
甘辛い味付けよりも、塩コショウなどでお肉本来の味が伝わる方がお好きそうでした。
気に入ってくださり2日続けてステーキ屋さんに行きましたが、毎日同行していたスタッフは少し胃もたれ気味になりました。


またデザートやお菓子、特にチョコレートがお好きで、夕食の最後にデザートを食べられることも多かったです。

そしてびっくりしたのが鯖の塩焼きを食べられたこと。
しかも、フォークを使ってとても綺麗に食べられていました。
イランで魚は「マヒ」といって現地でもフライにしたり、焼いたりして食べられるそうです。

最後に

最後に、私が織り子さん達へ質問をした時、返ってきた素敵なお返事を皆様にお伝えしたいと思います。

スタッフ:「趣味はなんですか?」
織り子のレイラさん:「ギャッベを織ること!」

すぐにこの答えがレイラさんから返ってきました。

左:レイラさん、右:ファティマさん

織り子さんたちにとってギャッベ織りは生計を立てるためのお仕事。
楽しい、生きがいと言ってくださるのは、とても素敵なことだなと思いました。

皆様に絨毯を紹介している身として、とても嬉しく思ったのと同時に、この技術・文化をなくさないようにしたい。
そのためにもっと織り子さんたちの想いやギャッベの素晴らしさを伝えていきたい。
そんな気持ちになりました。

秋の手織りじゅうたん展は残り1日です。
ぜひアートギャッベの世界観に浸りに遊びにいらしてくださいね。

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