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【林業研修】熊との共生

こんにちは。
先日、阿賀市にある「ボーデコールの森」で毎年恒例の林業研修を体験させていただきました。

今年で6年目となる林業研修。

今回のブログでは、初参加の新入社員目線で研修内容や学んだことを紹介させていただきます。

研修を通して私が感じたことは、普段の生活では全く関わる機会のなかった森での貴重な経験を、林業の大変さが分かった!という感想だけで終わらせてはいけない!ということです。振り返る時間をつくって疑問を見出し、自分自身で調べて理解を深め、自分なりの考えを持ち、今後の行動に移していくことが重要なのだと学びました。

拙い文章ではありますが、お付き合いいただければ幸いです。

 


当日のお天気は、曇りのち雨。
新津のお店から車で1時間程の森へ向かう道のりは、左右を霧に包まれとても幻想的でした。
上の写真は、森に行く途中で立ち寄ったダムで見られた景色です。青空と紅葉のコントラストが晴れやかで綺麗ですね。

森に入ると、落ち葉の絨毯がお出迎え!
涼やかな空気の中で、午前午後に分け2つの作業に取り組みました。

 

⬛︎午前中 枝打ち

今回は頭上~2mの高さと、前回訪れた5月に手が回らなかった森の奥の方の枝打ちをしました。
枝の根元から綺麗に切り落とさないと、切り残されて枯れた枝が幹に巻き込まれて「死に節」になってしまうため、丁寧な作業が求められます。

 

⬛︎午後 熊から木の皮を守るためのロープ結び

前回に引き続き、今回も多くの熊剥ぎの被害が見受けられました。


私たち人間にとっても大切な森ですが、熊にとっても美味しい皮の宝庫なのだと考えると複雑でしたが、1本でも多くの木を守る為ロープを巻いていきました。

このロープ結びは、垂れ下がったロープを熊が嫌がるのではないか、という仮説のもと行いました。次回訪れるのは半年後の来春。1本でも多く守れていることを祈ります…!

私は研修に参加するまでは、林業というのは除草や不要な木々の伐採などといった環境の整備がとても大変であり、木自体は病気にかからない限りすくすく育つものだと考えていました。しかし実際に体験させていただいたことで、1本1本の木が綺麗にまっすぐ育つこと自体も当たり前ではなくとても尊いことなのだと知ることができました。

 


最後に1日お世話になった道具を綺麗に洗いました。

農林公社の皆様によると、普段作業されている中でも道具によって大きな怪我をされることがあるそうです。お聞きした生の声を忘れずに、普段森を守ってくださっている方への感謝の気持ちを持って天然木の魅力をお伝えしていきたいと感じました。


記念に集合写真をパシャリ!

 

森林の整備は土砂災害や台風の被害を防ぐことにも繋がると言われています。
日本の森を守っていくためには、国産の木材を積極的に活用する→需要を高める→資金を森に還元する→整備や管理、人材の確保 というサイクルを回していくことが求められます。

そんな中私達は、インテリアショップという立場で天然木の家具や雑貨の魅力をお客様にお伝えしています。

入社したばかりの私の目線で国産の天然木でできた家具を眺めると、決して気軽に手が届く値段のものばかりではないなと感じます。しかし今回の研修を経て、木そのものだけに価値や魅力があるのではなく、自然や環境を想って選択すること自体にもとても意味があるのだなと考えるようになりました。自分のひとつひとつの買い物は、自然にどのような影響を与えるのだろう?と考えながら、選択を楽しんでいきたいです。

 

⬛︎番外編
森の中で見つけて癒された自然の景色をお届けします。

天然の栗です。可愛らしいですね。


クロモジです。とてもいい香りでした。

店頭に飾ってありますのでぜひご覧になってください。

赤や薄紫の可愛い木の実も山々に彩りを加え、とても愛おしかったです。
こうした自然の癒される景色も守っていきたいですね。

半年後、また森を訪れるのが楽しみです。

前回までの研修レポートはこちらからご覧いただけます。
https://www.lohasdesk.com/beaudecorsforesttop/

 


 

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