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子育て世代に向けたソファ選びのアドバイス

こんにちは。

7/5(土)から始まったソファ&ハグみじゅうたん展。
たくさんのお客様にお越しいただいており、本当に有難うございます。

ハグみじゅうたん、ソファ含めご好評いただいている中で良くご質問いただく内容があります。

「小さな子供たちがいて、汚してしまうのが心配。子育て中の人にはどんなソファがおすすめですか?」

実際に新しくお使いになられる中で、汚れてしまうのが不安というお声。お気持ちとっても良くわかります。
そんなご質問をもとに、特に小さなお子様がいらっしゃるご家庭におすすめのソファ選びを手短にまとめてみました。

目次

汚れが気になる方におすすめ

汚れの心配は、誰しもが不安に思う部分だと思います。
実際、ソファの買い替えにいらっしゃる方の大半は、汚れや破れを理由にご来店されています。

結論から言うと、使用している間に汚れが絶対につかないインテリアはありません。
人が使うものなので、どうしても仕方のないことです。

その中で汚れにくかったり、汚れを落としやすかったりすると、日々感じるストレスも少なく済む場合があります。
その場合、下記のポイントにご注意いただいて生地を選ぶことをおすすめします。

ソファを置いた部屋の様子

1. カバーをお洗濯できる生地を選ぶ
汚れをご心配される方も多いため、ウォッシャブル生地が増えています。
一番のメリットは、ご自宅でお洗濯ができるところ。

小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、強い味方になってくれます。
工房によって、取り扱う張地も違うため気になるソファがあれば、スタッフに何なりとご相談くださいね。

2. 汚れを落としやすい生地を選ぶ
ウォッシャブル生地もあれば、生地自体が汚れを落としやすいというものもあります。

・天然ウールを使った生地
天然ウールは、もともと人の髪の毛に似たキューティクルのような構造を持っています。
水気をこぼしてしまっても水を吸い込みにくいため、シミになりにくくなります。

ボー・デコールでご紹介している、ウール絨毯のアートギャッベやハグみじゅうたんと似た効果が期待できます。

・水だけで汚れを落とせるアクアクリーン素材
アクアクリーンとは、特殊な繊維加工により水で汚れを落とせる繊維のこと。
生活汚れの中でもチョコレートのように落としにくい食べ物や、色素が付着しやすいコーヒーなどにも対応しているため、多くの方に気に入っていただいています。

水気も表面にとどめやすく、シミがつきにくい

織りの表情や雰囲気は多種多様のため、お好みのデザインも選んでいただきやすいので、選ぶ楽しみも感じていただけると思います。

この他に、布張地にお使いいただける撥水スプレーも店頭で扱っています。

永久ではありませんが、手軽に撥水性が求められるのは大きなメリットですので、こちらもご参考にしていただければと思います。

耐久性が気になる方におススメ

こちらも良くお話いただく内容です。
私スタッフYも、2人の子がソファに乗っては飛び跳ね、中のウレタンがなかなかのつぶれ具合となっています…。

こちらは、座面に使われるウレタンの密度が大きく関わってきます。
密度が高い = キメが細かい ため、座ったときに空気が抜ける面積が少なくすむということ。
イコールへたりが少ないことになります。

密度の違いが耐久性に関わります

もちろん、お子様だけでなく体格の良い大人が座った時にも、必ず空気が抜ける度合いが変わってきます。永く愛用したいとお考えの方はウレタンの密度も是非気にしていただければと思います。

革が好きだけど、メンテナンスが難しそう

布張地に比べて、保湿クリームなどを塗布する頻度が高く繊細なメンテナンスが要求される革。
使いたいけど、ハードルが高い!そう思われる方も多いのではないでしょうか。

結論、確かに布張地に比べてメンテナンスの頻度は高くなります。
ただ、革の【種類】によって違いますが、メンテナンスがしやすいものもあります。

・タンニン鞣(なめ)しとクロム鞣し
【なめし】という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

動物の皮には様々な汚れや毛がついています。それらを落とし柔らかくする技術が “なめし”と呼び、その方法には大きく2つあります。

植物のタンニンを使ったタンニン鞣し、そして化学薬品を使ったクロム鞣しの2つです。

それぞれ、メリット・デメリットがあるのでご紹介したいと思います。

・タンニン鞣し
植物からとれる水溶性の化合物であるタンニン。日本では主にミモザの木をなめし剤として使用することが多く、手間をかけて鞣していきます。

メリット
〇エイジングを楽しめる
革と聞くと、多くの方がイメージをされる色合いの経年変化。
革の表情に深みが増し、自分色に染め上げていただける。

使用1年目

使用4年目

〇ものを大事に使うようになる
お手入れをすることで、愛着がどんどん湧き大事に使おうという価値観が増していきます。
通常のお手入れに加えて、専用のクリーナーやクリームを使い繊細なお手入れを行うことで、より良い状態に育てていけます。

デメリット
〇メンテナンスを頻繁に行わないといけない
自然のタンニンを使い、革をフルで活かした鞣しのため傷や汚れがつきやすい点があります。

当然といえば当然ですが、永くお使いになられる中でメンテナンスにかかる時間は多くなります。
メンテナンスが辛い…出来るだけ時間をかけたくないといった方には不向きかもしれません。

いかがでしょうか。タンニン鞣しの革についてのポイントは以下の3つです。
1. 経年変化の移ろいを楽しもう
2. 繊細ですが、適切なメンテナンスで布張地を凌駕する耐久性が期待できます
3. より愛着が増し、ものを大事にしていく価値観が醸成されます

・クロム鞣し

メリット
〇汚れや傷がつきにくい
皮のまわりに塗膜が張られるため、汚れや傷がつきにくくお手入れがしやすいです。
経年変化も少ないため、色の変化を気にされる方におすすめです。

デメリット
〇アレルギーをお持ちの方には不向き
化学薬品を使うため、アレルギー体質の方には不向きです。

メリットのお手入れのしやすさについて、例えば日常のお手入れは清潔な出来るだけ柔らかい布 (コットンのものがおススメ) で乾拭きするだけです。

表ガーゼ、裏パイル地になっています

余分な水気を取り、ほこりやチリをとるだけでもお手入れになるのです。

月に1度から2度くらいは、真水を良く絞った布で表面を拭き上げ、乾いた布で水気を拭き取ります。
クロム鞣しの場合、上記が出来ていれば日々のメンテナンスは完了です。

クロム鞣しのポイントは、3つです。
1. 汚れがつきにくく、傷もつきにくい
2. メンテナンスが楽ちん
3. 経年変化は少ないが色の変色もしにくい

上記をご覧いただいて、革に対するハードルが多少なりとも下がったのではないでしょうか。
お好みの革も、皆様お一人お一人によって違うため、上記を参考にご自身の理想の革を探すのも楽しいですよ。

本革のソファ

本革のソファ

特に1に関しては、布ではなかなか感じれないメリットです。
経年変化によって、革の色合いに深みが増しツヤツヤと光り輝く。そんな姿を見ると、美しさに加えご自身で革を育ててきた想い出も回顧されます。ある意味、所有欲を満たしてくれる最大の生地かもしれません。

本革のカウチソファ

そんな革を大事に育てられる姿をお子様が見て、ものを大事にする価値観が醸成されるキッカケになるかもしれませんね。

いかがでしたでしょうか。ボー・デコールでは上記内容を叶えるソファを多く展示しています。
7/21(日)までソファ&ハグみじゅうたん展は続きますので、是非この機会に気になるソファを見つけに遊びにお越しください。

【肌が弱いスタッフが送る】敏感肌とラグ選びのお話

こんにちは。

ボー・デコールでは、7/21(月祝)までソファ&ハグみじゅうたん展 を開催しております。

普段はご覧いただけないお得な「試作品(プロトタイプ)」も多数ございますので、ぜひこの機会に足をお運びくださいませ。

 

さて、本日のブログのテーマは 『敏感肌とラグ』。

▲さわやかなブルーのハグみじゅうたん

「かわいいラグを使いたいけれど、(自分や家族の) 肌が弱くて心配…」

そんなお悩みを抱える皆様に、こちらのブログを通して少しでも “安心” をお届けできたらうれしいです。

▲「僕にまかせてください!」

 

目次

肌弱スタッフと、ウールラグの出会い

「ラグを敷きたいけれど、ホコリが苦手だから敷くか悩んでいて…」

「ハグみじゅうたんやギャッベに憧れるけれど、(自分や家族の)肌が弱く荒れやすいから心配…」

こんなお問い合わせ、実は意外といただきます。

▲ラグ選びって悩ましい…

かくいう私も、小さいころから肌あれや、かぶれに悩まされてきました。

合わない化粧水を使用すると顔全面が真っ赤になったり、砂漠のようにカサカサになったり。お風呂上がりは寒暖差で発疹が出てかゆくなったり。

今いちばんの悩みは、花粉症と戦った2.3月に目の上をかきすぎて、数か月経過した今も赤くかぶれていてかゆいこと!敏感肌に悩みはつきませんね。

肌がもっと強かったらなあ!と思ったことは何度もありますが、ボー・デコールに入社してからは、ラグや自然素材の特性を知って上手に付き合うことで悩みは減らせる!と知って、目から鱗でした。

▲我が家のハグみじゅうたん

今回のブログでは、私と同じように悩んで暮らしている方に、ラグ選びで見ていただきたいポイントをご紹介できたらと思います。

 

ラグを敷く、敷かない問題

「ラグって、敷かない方が清潔に保てるんじゃ?」

ボー・デコールに入社する以前、私はそう思っていました。

ラグがあることでホコリがたまったり、ダニがわいたら嫌だなあと思っていたのです。

▲ハグみじゅうたん、細かなごみをキャッチ!

ところが入社後ラグの特性について勉強していくと…

どうやらラグというのは、敷いた方が空気中のホコリをキャッチしてくれるようなのです。

こちらは、日本カーペット工業組合様が実験をしたデータ。

床全面をカーペットで覆った場合、フローリングだけの場合に比べると、空気中を漂うハウスダストは10分の1に抑えられていることがわかります。

※ハウスダストとは花粉やホコリなどの微細なゴミのことを総称した呼び名です。

絨毯には、花粉やほこりを吸着させ、舞い上がりを抑えてくれる効果があるのです。

▲頼もしいハグみじゅうたん

ホコリや花粉を舞わせたくない方にとって、ラグはおすすめアイテムなのです。

▲ラグでお部屋にまとまりも出ます

素材は「ウール」がおすすめ

ところが、ラグなら何でもいいのではなく、素材選びがとても重要になってきます。

ハグみじゅうたん▲おすすめはウール!

ラグの素材は大きく分けて「化学繊維」と「天然繊維」に分かれます。

化学繊維のラグというと、例えば市販で販売している冷感ラグなどが挙げられます。

安価で大量生産が可能というメリットがある一方で、湿気が逃げにくく蒸れやすいためダニの温床になりやすかったり、静電気を帯びやすいため掃除機をかけてもホコリが中に留まってしまうことがあるなどのデメリットがあります。

天然素材のラグというと、アートギャッベやハグみじゅうたんのような「ウール(羊毛)」や、肌着などで身近な存在の「コットン(綿)」などが挙げられます。

▲自然素材のやさしい風合い

素材自体が化学繊維に比べ高価であることや色ムラがあることから大量生産には向きませんが、静電気を帯びにくくホコリを簡単に手放してくれるため、掃除機をかけるだけで清潔に保ちやすいのが嬉しいポイントです。

ハグみじゅうたんておりシリーズ▲自然素材のハグみじゅうたん

 

特におすすめが「ウールのラグ」

中でも、やっぱりおすすめは「ウール」の「目の詰まったラグ」です。

ウールは繊維自体が湿気を発散するのが上手な素材。

またギャッベやハグみじゅうたんは、非常に目が細かく、ゴミや食べかすが毛の中にもぐりこみにくいのです。

アートギャッベアップ
▲目がつまったアートギャッベ

肌が弱くダニを防ぎたい方には、湿気を溜め込みにくく、小さなゴミを簡単に取り除きやすいウールのラグがおすすめです。

ハグみじゅうたんてざわりシリーズ▲ウールって優秀ですね

 

触って選んで欲しい

最後に。

ひとことにウールのラグといっても、様々な品質のラグがあります。

肌が弱い私が、同じく肌悩みを抱える方に心からおすすめしたいのは、「ウール本来の脂分」を大切にしている「毛足の長い羊の毛」と使ったラグです。

▲羊に注目!

ウールはもともと毛の周りにたっぷりの脂分をまとっています。

しかし、この脂分の成分「ラノリン」は、ハンドクリームやトリートメントとしても重宝するため、脂分を抜いたウールでつくられたウールラグもたくさんあります。

脂分があることで、ウールラグの手触りはしっとりなめらかな肌触りになり、また汚れにも強くなるため大変重要なポイントになります。

▲なめらかな手触り

コーヒーとハグみじゅうたん▲脂分のおかげで汚れに強い!

また、使っている羊毛が、毛足が長い羊の毛でできた糸かどうかも大変重要です。一般的に私たちが頭に思い浮かべる羊は、わりと毛足がくるくるしていたり短いのではないでしょうか。

しかし、例えばアートギャッベに使用される羊毛は、山の上で育った毛足の長~~い羊たちの毛をつかって糸を撚っています。

▲毛足の長い羊たち

毛足が長いということは糸にした時にぴょんぴょんと短い毛が出にくいため、なめらかな手触りになるのです。

ウールにちくちくした印象をお持ちの方は、ぜひお店で触り比べていただけたら嬉しいです。

▲手触りをご体感ください

いかがでしょうか。

お医者さんではないため「絶対安心!」とは決してお伝え出来ませんが…肌の弱さにお悩みの方が、少しでも安心して、楽しくラグを選べたら嬉しいです!

ぜひ店頭でもお気軽にご相談ください。

ソファ工房 訪問レポート

こんにちは。ボー・デコールでは只今、ソファ&ハグみじゅうたん展を開催中です。

本日は先日入荷した、革のソファを製作されている工房の様子をご紹介します。

 

目次

広島県の様子▲5月とは思えないほど暑い日の広島県

広島県福山市の工房にお伺いしたのは5月のこと。

広島県で開催していたオープンファクトリーに行き、ショールームや工房見学で様々な家具メーカー様のところへ伺いました。その中で今回は、上質でこだわりのあるソファをつくられている工房の様子をご紹介。

沢山見せていただいた中で、全てをご紹介するには長くなりすぎてしまう…。そのためスタッフSが「特に伝えたい!」と思う部分に絞ってご案内致します。

どんなソファ工房?

工房の中の様子▲縫製されている様子

1969年の創業以来、時代や生活スタイルの変化に対応しながら長く愛されるソファをつくり続けている工房の方たち。

素材やつくりにこだわることはもちろん、飽きがこないデザインであることも大切にされています。

ソファは家具の中でも特に材料の種類が多く、外からは見えない中の構造が座り心地に繋がります。見えないところだからこそ重要で、正直なものづくりをされていました。

こだわりの本革

こちらの工房のソファを語る時、革へのこだわりは欠かせません。本革のソファをお探しの方には一度はご覧いただきたい。そんなソファばかりです。

 

生地どりする前の本革▲傷の確認をしながら検品

革のバリエーションも多く、専用の革をタンナー(皮を鞣して革にする業者)に依頼するほど種類も豊富。傷や染色しているものは染ムラを一つずつチェックしていきます。

余談になりますが、革の色は染めているものと顔料(塗っている)のものがあります。染めているものは、革本来の風合いをより感じられ、経年変化で色も少しずつ変わっていきます。顔料は塗っているため色ムラが少なくより均一な色合いに。

それぞれのお手入れ方法や特徴があり、絶対どちらがいいというわけではありません。革のソファをお探しの方は革の種類による違いも大切なポイントです。

さて、話を戻し続いては革を裁断していく様子になります。

本革をカットしている様子▲型紙をあててパーツを描き写していきます

人の手でシワを伸ばしながら裁断していきます。革は生き物なので硬さやシワなどそれぞれ個性があり、できるだけ無駄なく裁断するには人の手の方いいとのこと。

 

布を機械で生地取りしている様子▲裁断するパーツを布生地に投影している様子

布の場合はプロジェクターに裁断するパーツを投影し、機械で裁断。傷がある部分を避けながら配置ができるので、効率的よく裁断できます。

革と布でもやり方が全く異なりますね。裁断の時間は、革は布の約3倍掛かるとのこと!裁断だけでもこんなに時間が違えば、出来上がる早さも違ってきます。それでも、機械と人の手それぞれのメリットを活かす製作工程でした。

ソファの誕生日をタグ付け

ソファの底面にラベルを付けている様子①

ラベルを付けている様子②▲完成する瞬間!

最後に、ソファの誕生日が刻印された革のタグを取り付けて完成。特別な記念日ですね。毎年誕生日に少しお手入れをしてあげるのもいいかもしれません。

長く使い続けるインテリアは、家族の一員のような、いるのが当たり前の存在になっていきます。けれど、長く使い続けたいと思うのはいくら丈夫でもそれだけでは難しく、愛着が湧きお気に入りのインテリアになるからこそだと思います。

作り手の方のこだわりや思いを感じる部分は、愛着が湧く一つの理由だと感じました。

工房レポートは以上になりますが書ききれなかった部分も多いので、ぜひ店頭でご紹介せてください!

 

新入荷の1人掛けソファ▲新入荷 気持ちいい座り心地の1人掛けソファ

ちなみに今回ご紹介した工房のソファがこちら。気になる方は詳しくご紹介しているページもご覧ください。

▼掲載ページ
【新入荷】木のフレームの1人掛けソファ